わたしの100冊(100作)

 

所属している文芸サークルの企画横流しです。今まで生きてきた中で影響を受けたり、特に好きだったり、あるいは何かよくわからないけど印象に残っている100作。触れた順番で挙げたつもりだけど、正確ではないかもしれません。わたしという人間のことが少しでも伝わると嬉しいです。

 

*時間があるときに一作品ずつコメントを書いて更新するかもしれません。

「きっと十年後、この毎日を惜しまない」

米澤穂信氷菓

  1. 日下秀憲 真斗・山本サトシポケットモンスターSPECIAL』1~30巻 (漫画/1997~2008)

    特にルビサファ編はその後の趣味趣向に大きな影響を及ぼしたと思います。今読んでも色褪せないボーイミーツガール冒険譚。

  2. 曽山一寿『絶体絶命でんじゃらすじーさん』 (漫画/2001~2010)

    この頃からギャグセンスが成長していない気がする。

  3. 細田守サマーウォーズ』 (アニメ/2009)

    内容どうこうというよりも描かれる夏の景色が印象的で、自分の原風景になっている。

  4. 荒川弘鋼の錬金術師』 (漫画/2001~2010)

    この頃読んだ漫画の中ではダントツで面白かった。影響という観点で言うと、アニメ版でOP・EDを担当したアーティストは今でも好きだったりする。

  5. 大久保篤『SOUL EATER』 (漫画/2004~2013)

    上に同じ。長い物語の中で、1巻で示されたことが何もブレずに走り抜けていった。

  6. アサウラベン・トー』 (小説/2008~2014)

    とにかく笑いながら読んでいた記憶がある。

  7. プロダクションG『ギルティクラウン』 (アニメ/2011)

    好きと許せないの両方の心がある。それでもEGOISTと澤野弘之に出会わせてくれてありがとう。

  8. 上海アリス幻樂団東方風神録 ~Moumtain of Faith』 (ゲーム/2007)

    東方で一番好きな作品。二次創作漁りまくるところまでは行かず、音楽ばかり聴いていた。

  9. 西尾維新〈物語〉シリーズ (小説/2006~)

    元凶その1。作品そのものに、あるいは作品内の思想に傾倒していった経験は初めてだった。阿良々木くんのことは今でも一番の親友だと思っている。

  10. 宮部みゆき名もなき毒』 (小説/2006~)

    杉村三郎シリーズで挙げても良かったかもしれない。母親の影響でいくつか読んだが一番好きなシリーズ。

  11. 森見登美彦有頂天家族』 (小説/2007~)

    タヌキを見る度に櫻井孝宏の声が脳内をよぎる。『四畳半神話大系』よりも色んな景色が出てくるので京都観の形成はこの作品に寄るところが大きい。

  12. エンターブレインアマガミ七咲逢ルート (ゲーム/2009年

    七咲逢ルートと限定しているのは他をやっていないからです。運命の人。

  13. P.A.WORKS花咲くいろは』 (アニメ/2011)

    再放送をつい最近見たが眩しさにやられてしまった。後半、喜翠荘という様々な過去を包括した"場所"の物語になっていくのが当時新鮮に感じた。

  14. GAINAX天元突破グレンラガン』 (アニメ/2007)

    もう少し早く見ていたら人格形成に影響を及ぼしていた可能性がある。ちっこかったシモンが後半ごつくなっていくの少し寂しかった。

  15. 米澤穂信古典部シリーズ〉 (小説/2001~)

    元凶その2。多くのものを貰いました。今までもこれからも古典部のみんなのような眼差しで人を、世界を見つめていきたい。

  16. 大森藤ノダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』 (小説/2013~)

    何故か10巻か11巻くらいから買ってなくて、続き読みたいと思いつつ6年くらい経った。こんなタイトルですが古典叙事詩みたいな世界観で、それでいてラノベらしいエンタメ全開なのでめちゃくちゃハマっていた。

  17. 西尾維新 暁月あきらめだかボックス』 (漫画/2009~2013)

    とにかく球磨川禊が好きだった。抗えない。冷静になるとめちゃくちゃな内容だと思うけど、冷静になれないから仕方ないですね。

  18. P.A.WORKSSHIROBAKO』 (アニメ/2014)

    ツラさが昔よりも身近になった今、見たら全身が軋みをあげて崩れ去ってしまいそう。

  19. 米澤穂信さよなら妖精』 (小説/2004)

    ラストシーンが忘れられない。突然訪れた非日常、焦燥感に駆られる守屋、あの謎解きにどれだけの意味があったのか。当時、言語化できない感情で頭がいっぱいになってしまっていた。

  20. 青崎有吾『体育館の殺人』 (小説/2012)

    本格と銘打たれたミステリはこの作品が初めてだったと思います。一本の傘からこれだけのことが分かるかと驚かされたし、ミステリというジャンルを意識したきっかけ。

  21. 貴志祐介新世界より』 (小説/2008)

    どんどん積もり積もっていく不穏な気配に釘付けにされた。下巻の伏線回収の快感は忘れられない。

  22. 初野晴『空想オルガン』 (小説/2010)

    ハルチカ>シリーズは全部好きです。登場人物がめちゃくちゃ魅力的で、ハルチカの学園生活はフィクションの中で一番の理想。

  23. 古橋秀之ある日、爆弾がおちてきて』 (小説/2005)

    一つの作品というより短編集全体で印象的な一冊。この頃の作品は何より空気感が好きだった。

  24. 竹宮ゆゆことらドラ!』 (小説/2006~2010)

    ラノベと言えばケレン味みたいな認識があった当時、人間関係の揺れ動きというシンプルな軸だけでめちゃくちゃ心を動かされてこれもラノベなのかと衝撃を受けた。地の文の語りも抜群に良かったし、読書の幅を確実に拡げてくれた。

  25. 西尾維新〈戯言〉シリーズ (小説/2002~2008)

    先に読んだ物語シリーズがクッションになってくれたのか、人生が曲がるほどの影響は受けずに済んだものの、やはり強烈な読書体験ではあった。様々なものと真っ向から取っ組み合ういーちゃんの姿は鮮烈。

  26. 野崎まど『[映]アムリタ』 (小説/2009)

    印象に残らない方が難しくないですか?でも思い返すと強烈な印象以外の野﨑まどの作家性とか技巧的な部分は当時感じ取れていなかった気がする。

  27. 米澤穂信〈小市民〉シリーズ (小説/2004~)

    連作短編ってすごい面白いフォーマットなのね!米澤穂信という作家を意識し始めたのはこの辺りからで、個人的ベストには古典部さよなら妖精をあげるけど、契機になった作品ではある。

  28. 森見登美彦四畳半神話大系』 (小説/2005)

    祖父母の家があって月一で京都に行ってるけど、もしかしてあの街って摩訶不思議タウンなのかな?となった。アニメきっかけで読んだので、アジカンとの出会いもここでした。

  29. 武田綾乃響け!ユーフォニアム』 (小説/2013~2019)

    今この瞬間に全てを捧げる北宇治高校吹奏楽部の姿は、何かに打ち込むわけでもなく、未来のために今を犠牲にするでもなく漠然と高校生をやっていた自分にはとても眩しかった。冒頭で部員ごとの意識の差とか、未来を優先して辞めていく人たちを書くの容赦なさすぎでしょと思う。

  30. 相沢沙呼小説の神様』 (小説/2016)

    創作論とか物語がどうとかの話にはそこまで乗れなくて、それでもボーイミーツガールとしてめちゃくちゃ好き。

  31. 新海誠君の名は。』 (アニメ/2016)

    私の世代のオタクは避けては通ることができない存在だと思う。個人的にはエンターテイメントであることに自覚的な『君の名は。』以後の新海作品が好きだし、その中でも『君の名は。』がベスト。

  32. 谷川流涼宮ハルヒ〉シリーズ (小説/2003~)

    ただの人間に興味はないしただの人間にはなりたくないみたいな意識はあの頃ほぼすべての少年少女が持っていたはず(だよね?)自分はハルヒを読んでそういう意識が薄れていったような気がしている。さながら憑き物落し。このシリーズの魅力って退屈な日常を変えてくれるかもしれないハルヒみたいな人があなたの周りにもいるかもしれないという普遍性を謳っていることだと思う。

  33. 奈須きのこ空の境界』 (小説/2001)

    初めての奈須きのこ。たぶんFate/zeroがきっかけで読んだ。これ以来再読してないから改めて何か言うのは難しいけど、この作品も憑き物落しとして機能していたように今では感じる。

  34. 上遠野浩平ブギーポップは笑わない』 (小説/1998)

    文章も設定も何から何までカッコよかったくらいの印象。ゼロ年代ラノベの代表みたいな扱いで色んな人のルーツとして語られたので試しに読むかという動機だったがそこまでハマらなかった。でも昔の作品を漁るきっかけになった。

  35. ufotableFate/stay nightUnlimited Blade Works]』 (アニメ/2014)

    奈須きのこその二。stay nightの3ルートの中では一番好き。周りのオタクたちが衛宮士郎に嫌悪感(そんなに強いものではないはず)を覚えているのを不思議に思っていた。共感できるというわけではないが、在り方は理解できる。事前に『空の境界』読んでたからでしょうか。

  36. 時雨沢恵一キノの旅 -the Beautiful World-』 (小説/2000~)

    独立した短編なので本と本の合間に一編読んだりしていた。師匠の話が好きだった。

  37. P.A.WORKSさよならの朝に約束の花をかざろう』 (アニメ/2018)

    岡田磨里脚本は人を選ぶし癖が強いが、それでも好きといえるのは『さよ朝』と『花いろ』の二つの存在によるものだ。人よりも長い寿命を持つ種族の少女が孤児を拾い、育て、見送っていく。流れる時のなかで人の一生はひどくちっぽけなものだが、それでも残るものはあるということを母子の物語を軸に描いた作品。

  38. アトラス『ペルソナ5』 (ゲーム/2016)

    コンシューマーで一番好きなタイトル。ペルソナ自体は4Gからやっていてそれも好きだが、ゲーム体験として楽しかったのは5。裏では怪盗をやりながら東京の男子高校生として一年を過ごす、そんな設定惹かれないわけが無い。

  39. アントニー・バークリー『毒入りチョコレート事件』 (小説/1929)

    古典部からの導線。修学旅行が海外だったので道中に海外ミステリを読もうとしていた。推理がたくさんあると嬉しいよねと素朴な感情が芽生えた。多重解決ミステリは今でも大好きなのでこの作品の影響だろう。

  40. TYPE-MOON魔法使いの夜』 (ゲーム/2012)

    元凶その3。魔術の話とか型月作品の系譜とかそんなことは分かってなくて、ただ三人の在り方に惹かれ、無名無形の関係性とその有限性に心を射抜かれた。

  41. 森博嗣すべてがFになる』 (小説/1996)

    白状すると記憶が朧げで当時の読書体験が思い出せないが、その後S&Mシリーズを何冊か読んでるので面白かったんだと思う。あと初メフィストでした。

  42. マッドハウス宇宙よりも遠い場所』 (アニメ/2018) 

    アニメオリジナルの作品だとマイベスト。女子高校生四人がそれぞれの目的を持って南極を目指す。一話一話の完成度も高いが、物語を通してのある仕掛けがひとつのテーマを終盤に大きく立ち上がらせ、全てをかっさらっていく。

  43. 梓崎優「スプリング・ハズ・カム」 (小説/2010)

    『放課後少年探偵団』に収録されている短編青春ミステリ。最近再読して、読み味は当時からかなり変わったものの、やはり好きな短編。

  44. 円居挽『丸太町ルヴォワール』 (小説/2009)

    竹箒日記で奈須がまほよを執筆している時に読んだらしいと知り購入。繋がりはあまり見いだせなかったけどめちゃくちゃ面白かった。次々繰り出させる論理の応酬に飲み込まれていく快楽と謎解きがもたらすカタルシスが堪らない。

  45. 秋山瑞人イリヤの空、UFOの夏』 (小説/2001~2003)
  46. 奈須きのこ『DDD』 (小説/2004~)
  47. 伊藤計劃『ハーモニー』 (小説/2008)
  48. 橋本紡半分の月がのぼる空』 (小説/2003~2006)
  49. 濱田浩輔はねバド!』 (漫画/2013~2019)
  50. ケロQ素晴らしき日々 ~不連続存在~』 (ゲーム/2010)
  51. BONES交響詩篇エウレカセブン』 (アニメ/2005~2006)
  52. うえお久光紫色のクオリア』 (小説/2009)
  53. エドモン・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』 (戯曲/1897)
  54. 詠坂雄二「残響ばよえ~ん」 (小説/2012)
  55. 高田大介『図書館の魔女』 (小説/2016~)
  56. 小川哲『ゲームの王国』 (小説/2017)
  57. 長田悠幸 町田一八『SHIORI EXPERIENCE』 (漫画/2013~)
  58. 葦原大介ワールドトリガー』 (漫画/2013~)
  59. 杉井光『楽園ノイズ』 (小説/2020)
  60. 伴名練『少女禁区』 (小説/2010)
  61. 秋山瑞人「海原の用心棒」 (小説/2003)
  62. 笠井潔『バイバイ、エンジェル』 (小説/1979)
  63. 三津田信三『首無の如き祟るもの』 (小説/2007)
  64. 北村薫『六の宮の姫君』 (小説/1992)
  65. 連城三紀彦『戻り川心中』 (小説/1980) 
  66. 綾辻行人迷路館の殺人』 (小説/1988)
  67. 真木武志『ヴィーナスの命題』 (小説/2010)
  68. 三秋縋『君の話』 (小説/2018)
  69. 長澤樹『消失グラデーション』 (小説/2011)
  70. 詠坂雄二『亡霊ふたり』 (小説/2013)
  71. 新城カズマサマー/タイム/トラベラー』 (小説/2005)
  72. オキシタケヒコ筺底のエルピス』 (小説/2014~)
  73. 西沢保彦『七回死んだ男』 (小説/1995)
  74. L.ボルヘス『伝奇集』 (小説/1944)
  75. 殊能将之『美濃牛』 (小説/2003)
  76. 法月倫太郎『密閉教室』 (小説/1991)
  77. 秋山瑞人「おれはミサイル」 (小説/2002)
  78. 丸戸史明 CloverWorks『冴えない彼女の育てかた Fine』 (小説/2019)
  79. エラリー・クイーン『災厄の町』 (小説/1942)
  80. 宮入裕昂『スカートのなかのひみつ。』 (小説/2018)
  81. 本田誠空色パンデミック』 (小説/2010)
  82. 島田荘司『斜め屋敷の犯罪』 (小説/1992)
  83. 鴨志田一青春ブタ野郎シリーズ〉 (小説/2014~)
  84. 富野由紀夫 矢立肇 SUNRISE『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 (アニメ/2021~)
  85. 小川一水『天命の標』 (小説/2009~2019)
  86. 京極夏彦『絡新婦の理』 (小説/1996)
  87. TYPE-MOON月姫 -A piece of blue glass moon-』 (ゲーム/2021)
  88. 西条陽『わたし、二番目の彼女でいいから。』 (小説/2021)
  89. 秋山瑞人猫の地球儀』 (小説/2000)
  90. 水原佐保『青春俳句講座 初桜』 (小説/2006)
  91. 福井晴敏 SUNRISE『機動戦士ガンダムユニコーンRE:0096』 (アニメ/2016)
  92. 有栖川有栖『双頭の悪魔』 (小説/1999)
  93. 久生十蘭『魔都』 (小説/1995)
  94. エラリー・クイーンギリシャ棺の秘密』 (小説/1932)
  95. 野木亜紀子『アンナチュラル』 (ドラマ/2018)
  96. 河野裕サクラダリセット』 (小説/2009~2012)
  97. ロス・マクドナルド『さむけ』 (小説/1964)
  98. つるまいかだ『メダリスト』 (漫画/2020~)
  99. 氷室冴子海がきこえる』 (小説/1993)
  100. はまじあき CloverWoeks『ぼっち・ざ・ろっく!』 (アニメ/2022)